東京ニューシティ管弦楽団 第85回定期演奏会 詳細
2月23日(土) 開演 14:30 (開場13:30ロビー)
会場 東京芸術劇場コンサートホール
指揮:曽我 大介 Daisuke Soga
作詩・朗読:覚 和歌子 Wakako Kaku
ソプラノ:浪川 佳代 Kayo Namikawa
「和のこころ」~美しい日本語と音楽が響き合うとき~
歌とは本来音律をともなった言葉のこと。
私が覚 和歌子さんの歌に触れたのは、2009年富山でのコンサートでのこと。
美しい日本語のことば、美しい日本語の響きを思い起こさせてくれる豊かな歌でした。
そして2011年の震災のキャンペーンの為、私が作曲し、世界で演奏されたKibowという管弦楽曲。覚和歌子さんは、いわば稚児だったこの曲に見事な歌を載せてくださり、きちんと一人歩きさせてくださったのでした。この曲は声にのって多くの人の心を震わせ、またあまり話題に上らないけれど、実は深刻な震災にあった水戸でも静かな感動を呼んだのでした。
歌には固有の響きがあります。旋律というその言葉の響きを固定する音楽を伴わなくても、言葉が詠まれ、大気の中に投げ出されるその瞬間、同じ大気を振動させる音楽と共鳴する何かがあるはず。そんな思いを覚さんと知り合ってからずっと抱いていたのでした。
美しい日本語の歌が音楽と出会うとき、覚さんが詠まれる歌が音楽と共鳴する時、私たちが普段聴いている音楽がどんな違う姿を見せてくれるのか? 作り手である我々もドキドキしながらその瞬間を待ち望んでいます。
曽我大介
シェーンベルク(1874 – 1951)/浄夜 op.4(朗読:覚和歌子)
Arnold Schoenberg/Transfigured Night, op. 4 (reading:Wakako Kaku)
ドヴォルザーク(1841 – 1904)/交響曲第9番 ホ短調 作品95、B.178「新世界より」から第2楽章(朗読:覚和歌子)
Antonín Leopold Dvořák/ Symphony No. 9 in E minor, op. 95, “From the New World”, The 2nd movement. (reading:Wakako Kaku)
曽我 大介(1965 – )/森のシンフォニー<世界初演>(朗読:覚和歌子 ソプラノ:浪川佳代)
Daisuke Soga/The symphony in woods
ドビュッシー(1862 – 1918)/交響詩「海」(朗読:覚和歌子)
Claude Achille Debussy/symphonic poem “The sea” (reading:Wakako Kaku)
料金(全席指定)
S:6,000 A:4,500 B:3,000 C:2,000 リラックスシート:3,000
学生半額(25歳以下、S席を除く) 小中高生1,000(保護者同伴、S席を除く)
シニア割10%引(60歳以上)
友の会会員15%引(随時入会受付 年会費500円)
※上記割引については事務局までお問い合わせください。
お申込み・お問合せ
東京ニューシティ管弦楽団事務局
チケットダイヤル:03-5933-3266(平日10:00~18:00) FAX:03-6766-3782
http://tnco.or.jp ※ホームページからもお申込みいただけます。
東京芸術劇場ボックスオフィス http://www.geigeki.jp/t/
チケットぴあ TEL:0570-02-9999 http://www.t.pia.jp(Pコード 172-985 )
イープラス http://eplus.jp(パソコン&ケータイ)
【主催】東京ニューシティ管弦楽団
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※やむを得ず、出演者・演目が変更になる場合がございます。ご了承ください。
プロフィール
東京ニューシティ管弦楽団
首都圏にあるプロフェッショナル・オーケストラのなかで、いま最も注目を集めつつある東京ニューシティ管弦楽団。音楽監督・常任指揮者に内藤彰を擁し1990年に設立。定期演奏会の他、名曲コンサート、オペラやバレエとの共演、音楽鑑賞教室、レコーディングなど幅広く意欲的に活躍している。定期演奏会では、最新の音楽的な研究成果をいち早く取り入れたプログラミングに定評があり、作曲家が生きていた時代の奏法なども積極的に取り入れるなど、斬新かつ意欲的な内容は常に大きな話題をよんでいる。
2006年には(社)日本オーケストラ連盟に加盟し、その存在感を内外に示し現在に至っている。2007年には初の中国上海公演を、2009年にはベトナム公演を行い、成功を収めた。
2010年4月に創立20周年を迎え、さらなる発展が期待されている。http://tnco.or.jp
曽我 大介(指揮)
ブザンソン、キリル・コンドラシン両コンクールで優勝を始め数々のコンクールに上位入賞。桐朋学園大学、ウィーン音楽大学、ブカレスト音楽大学にて学ぶ。
1989年のデビュー以来ヨーロッパ各地、アメリカ、ブラジル、日本各地のオーケストラに客演。元大阪交響楽団、音楽監督。2006年4月より、東京ニューシティ管弦楽団の首席指揮者。2009年4月から首席客演指揮者。
浪川佳代 (ソプラノ)
石川県金沢市出身。洗足学園魚津短期大学、編入学した洗足学園音楽大学を共に首席で卒業。
同大附属オペラ研究所、二期会オペラ研修所マスタークラス修了。
第8回世界オペラ歌唱コンクールアジア予選ファイナリスト。
石川県芸術インターンシップ在外研修員としてミラノに留学。
二期会オペラ「ワルキューレ」「メリー・ウィドー」をはじめ、
全国各地で「カルメン」「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「ヘンゼルとグレーテル」「椿姫」「ドン・ジョヴァンニ」「ファウストの劫罰」「チャールダーシュの女王」「耳なし芳一」「高野聖」「てかがみ」等に、声種を超えて多くの役で出演。ベートーヴェン「第九」、ヴェルディ「レクイエム」等のソリストも務める。
二期会会員。東京室内歌劇場会員。