KakuWakako vegetal

覚 和歌子 3rdアルバム
「ベジタル」

2014年7月9日発売
¥2,160 (tax in)
オープンDのチューニングを駆使する
ギタリスト佐藤克彦をサウンドプロデューサーに迎えて
実現したのは、繊細にしてオーガニックな植物性音楽。
<永遠>と<少女>の間を往き来する濃密な詩の言葉をのせた
声の天然水が身体にもたましいにも深くやさしい。
ベジタル

2014年7月9日
レーベル: valb
商品番号 : VALB-1006
価格: 2,160円(税込)
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  1. (こだま)の舟
  2. フライングスプーン
  3. くすり指のターニャ
  4. Ginger Girl
  5. crop circle ballad
  6. いつも何度でも
  7. タラマイカ
  8. morning song ~ 朝焼けマニア

全曲作詞:覚 和歌子
サウンドプロデューサー:佐藤克彦
参加メンバー: 佐藤克彦 (gt), 伊賀航 (bass), 加藤雄一郎 (sax), 朝倉真司 (perc), 鶴来正基 (pf)

ミュージック ビデオ

Music Video いつも何度でも

いつも何度でも
3rd アルバム「ベジタル」バージョン

2014年7月下旬、近年の創作拠点"八ヶ岳"近郊を舞台に撮影されたMusic Video。まきば公園や清泉寮などご当地色も交え、「小さな旅」や「名曲アルバム」を彷彿とさせる牧歌的イメージ映像に仕上がっている。

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KakuWakako vegetal photo © FUKAHORI mizuho

Commentary 全曲解説

(こだま)の舟

覚 和歌子・作詞 丸尾めぐみ・作曲

朋友丸尾めぐみの小さな身体がひそめる大きな世界観に覚の言葉が受肉するとたびたび現れるホーリーな宇宙。彼岸と此岸を往復する舟が天の川に浮かんでいてもいいじゃないか。とりどりの旗に飾られた舟は終わりから次なる始まりへと祝福の旅路を行く。これを書いている今まだ歌入れが終わっていない。

フライングスプーン

覚 和歌子・作詞 佐藤克彦・作曲

佐藤克彦さん秘蔵のインストルメンタル曲に作詞。好き合う二人なのに好きな食べ物が合わないという、一見ささやかにして実は大いなる悲劇。タイトルは八ヶ岳の知る人ぞ知る(覚の大好きな)ヒュッテの名前からいただいたが、ここの食事には身体に良くておいしいものしか出て来ないのであしからず。

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くすり指のターニャ

覚 和歌子・作詞 吉田孝・作曲

ここ10年ステージ衣装を担当してくれている久保薗美鈴さんのブランド立ち上げにあたって贈った曲。ターニャは北欧の女性名。タイトルがそのままブランド名になってうれしい。曲中"かわいい私"では、誤解を生まないようにとけっこう気を遣って歌っている。吉田さんのフォーキーなメロディが切ない。

Ginger Girl

覚 和歌子・作詞 木下弦二・作曲

覚ゾッコンのバンド、東京ローカルホンク・木下弦二さんに依頼して生まれた2曲のうちの一曲。タイトルは、ボーカリストさがゆき、ピアニスト栗田妙子と三人で2013年に組んだユニット名にちなむ。お気楽なナンバーが欲しくて作ったわりに、よく聞くと歌詞がそれとなくまじめなことになっている。

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crop circle ballad

覚 和歌子・作詞/作曲

スコットランドあたりの麦畑に一夜で出現するというミステリーサークルの写真を眺めていたら地球外存在から指令が下り一夜で出現した曲。朦朧としながら覚が弾くギターにより思いもよらない広音域の曲がもたらされてきたが、何しろ地球外存在の仕業ゆえやむなし。

いつも何度でも

覚 和歌子・作詞 木村弓・作曲

2001年の映画公開後、何度となく歌ってきたが、最近では一回歌うたびに、過去世から抱えている業を少しずつ解消してもらってるんじゃないかと考えるようになった。あえてスモーキーなコードで行ってみたいという覚の意向を十全に汲んだギターの妙なる味わいを堪能されたい。

KakuWakako vegetal photo

タラマイカ

覚 和歌子・作詞 鶴来正基・作曲

20年前、鶴来正基さんと組んでいたユニットOM時代のナンバー。当時文化人類学が流行って『パパラギ』だか『ヤシ酒のみ』だかに傾倒していた鶴来さんから歌詞の方向付けをもらった記憶がある。タイトルは谷川俊太郎さんの詩集からいただいた。いくつもの他人の褌で相撲を取っている。

morning song ~朝焼けマニア

覚 和歌子・作詞 岡田徹・作曲

アルバムのしめくくりを車窓の朝焼けで彩るのは悪くないと思う。失ったと思ってはへこみ、思い直しては立ち上がり、そうしてちょっとずつ人間らしく(人間っぽく)なっていく。主人公は中央線車中だが私小説ではない。作曲してくれた岡田さんが「この詞、大好きだ」と言ってくれたので書いてよかったと思った。

KakuWakako vegetal photo

Interview

インタビュー

3rd アルバム「ベジタル」
サウンドプロデュース 佐藤克彦さん

LIVE インタビュー

2014年6月13日 LIVE「無添加フルムーン」
コントラバス 伊賀航さん( 5'09")
コーラス 酒井杏ちゃん ( 8'26")

Live - micro table concert ライブ動画

覚さんが 3rdアルバム「ベジタル」発売を機に、学芸大学のオーガニックカフェで始めたライブ
micro table concert シリーズ。このライブより動画を数曲抜粋しお届けします。

Recommend
「ベジタル」推薦文

佐藤友起子

<音楽健康料理BAR CHEROKEE>

今まで一生懸命生きてきた自分を、最近、心から愛おしいと思うようになりました。
はじめて自分のためにお洒落をして、心もキレイにしていたいと思いました 。

ベジタルは そんな自分への最高のプレゼントになりました。

カストル

風雲うたよみギムナジウム:管理人

覚さんの3枚目のアルバム「ベジタル」がリリースされました。

復興支援ソング「ほしぞらとてのひらと」から2年。朗読と歌唱の2枚組2nd「カルミン」から4年。監督を勤めた写真映画「ヤーチャイカ」から6年。満を持してのソロデビュー「青空1号」から10年。ようそろと出航した船は、一艘一艘、彩り豊かにサウンドを届けてくれました。

今回の新たな船は小さな快遊船。Alternativeな鍵盤サウンドから舵を切り、船長・佐藤克彦さんが紡ぎだすオープンチューニングのアコースティックギターが基調の「オーガニックロック」。搭乗する男達の調べはシンプルな響きです。コントラバスやサックス、パーカッションに鍵盤が、音数少なくとも潤い香る。カストルのお気に入りは、フライングスプーンの呼吸。くすり指のターニャのベースの重低音。crop circle ballad のメローなサックス。いつも何度でものギター最後の一音、余韻。morning song での別次元の鍵盤。素晴らしいミュージシャンシップに思わず顔がほころびます。

そして覚さんは心地よくたゆたう長閑な歌声です。耳をすましているだけで、こちらもゆるゆるとほどけてしまいます。

甲府盆地での親交とひろがり。ご縁で繋がった陸前高田。新たな創作の拠点、八ヶ岳。いつくつもの港を持った近年の覚さんの活動。静かでも確かな航海の軌跡は、このアルバムでひとつの強靭な優しさへと結実されているよう。

覚さんはいつも少し顔をあげ、青空や星空にそのむこうの宇宙を透かして、むこう岸を見つめています。帆を上げた船上で、風に吹かれて。桃源郷への旅路で。

KakuWakako vegetal photo © FUKAHORI mizuho
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