作詞家・詩人覚 和歌子

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銀河

胸に束ねた 名もない花は
燃える炎の赤さ
風吹く野辺に 仰ぎ見るは
琥珀色の夕焼け

ほどなく夜の とばり降りて
谷間にかかる銀河
瞬く星は さも繰り返す
君の口づけの数

愛の言葉を しるした舟よ
君のもとへ届けと
天球の夜 渡るさざめき
身じろぎもせずに聞く

時はふたりの 夢分かちて
跡形もないけれど
とこしえ宿る ふたたびの空
君に尽きぬ思い出

時はふたりの 夢分かちて
あとかたもないけれど
ふたたびの河 ふたたびの空
君に尽きぬ思い出