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2012年5月27日

大船渡 「さかみちをのぼって」「坂道のうた」お披露目

合唱曲「坂道のうた」 
大船渡保育園園歌「さかみちをのぼって」
 
作詞:覚和歌子
作曲:千住明
 
 
東日本大震災で被災した地域に伺い地元のかたのお話を
聞かせて頂きながら「津波がきたら高いところへ逃げなさい」
という大切な教えを100年後に語り継ぐために覚和歌子が作詞、
千住明 が作曲を担当し歌を作りました。
被災地訪問を通じて深いつながりができた岩手県の気仙地域で発表します。
 

(千住明サイトより抜粋)




<『坂道のうた』と『さかみちをのぼって』の2曲の、兄弟のような関係>
 
合唱曲『坂道のうた』は、
大船渡保育園園歌『さかみちをのぼって』1曲分を
サビに完全に含み込むかたちで、大人が歌うために作られた楽曲です。
 
園歌『さかみちをのぼって』が、「地震が来たら高いところに逃げなさい」
というメッセージを後世に伝えていくための【唱歌】になるようにと考えて、
この園歌をまるごとフィーチャーするという構造で合唱曲『坂道のうた』が
作られています。
 
サビの文言がひらがな表記なのも、それが保育園の園歌だからなのです。

 
2つの曲は、災害に役立ててもらうための【いのちの道具】として、
兄弟のような関係を持っているのです。
 
『坂道のうた』
https://www.youtube.com/watch?v=7hzgLVcbYFE


<覚さんからのコメント>

千住明さんから「大船渡保育園歌を一緒に作りませんか」と誘って
いただいてお話を聞きに伺ったのは2012年の1月です。
陸前高田、大船渡と、呆然とするばかりの被災の光景を前に、詩や音楽が
人間のいのちを守るためにやれることがあるとすれば、この園歌から
はじまるのかもしれないと思いました。
「地震が来たら高いところへ逃げなさい」という大切な教えは、
この地において100年先、1000年先まで伝えられなければなりません。
教えが歌に織り込められ、その歌を日々歌うことで身体の細胞にしみわたり、
いざというとき頭で判断するよりも先に身体を行動させ、それぞれのいのちを
守るために役立つのだとしたら、今この時この地で生まれる歌として、
歌も本望ではないでしょうか。
思いのたけは「さかみちをのぼって」という、このひと言にたくされました。
少しだけあおむいて登っていく坂道の上には、必ずいのちの世界がある。
息を切らしながら登りきった先には、青空と太陽と未来が両手を広げている。
この歌を作ったのがもう誰だかわからなくなるくらい時が遠くへだたったとき、
この歌にしみこませた祈りが、ひとりでも多くの子どもたちを危機から救い、
その 明日をことほぐものであれと願います。

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