今夏公開のスタジオジブリ新作アニメ、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」の
オープニング主題歌は『海のおかあさん』。
これは、覚さんの詩集『海のような大人になる』に感銘を受けた宮崎監督が、
収録作品の『さかな』 を原詩として翻案、作詞しました。
歌詞『海のおかあさん』 と 原詩『さかな』
『崖の上のポニョ』 オープニング主題歌 『海のおかあさん』歌詞 海ゆりゆれる 青いうち かぞえきれない きょうだいたちが あぶくの ことばで はなしていたの おぼえていますか ずっと むかしに おまえは 海のそこで いっしょに くらしていたの クラゲもウニもサカナもカニも みんな きょうだいだった |
『さかな』 覚 和歌子詩集 『海のような大人になる』 (理論社)より おぼえているよ ずっとむかし わたしは うみに くらしていた きがつくと たまごのかずの かぞえきれない きょうだいたちがいた むなびれの ふれあうきょりで こえのないことばを かわしながら かいりゅうにのって しおのみちひきに さからわず あおい うみのみずに ほしいだけ せぼねを たわめて のばして どこまでも どこまでも およいだ (中略) いくつものゆめ いくつものなみがしら みなものすれすれから みあげる よぞらのとばりを くりぬいた ぎんのつき つよくて うつくしくて きょうだいたち みんなして あこがれた さみしいのか せいせいしているのか たずねてみても こたえはなかった つきもわたしたちに なにかをたずねたりしなかった それでいつまでも わたしたちは つきをみあげて うっとりしていることができた そんなよるにみるのが いちばん いいゆめ わたし にんげんの おんなのこで しりとりあそびが とくいだった おかあさんのことが だいすきだった (後略) |
<覚さんからのコメント>
こんなかたちで宮崎監督の映画にまた関わることになってうれしいです。 私はこの歌詞を作詞してはいないのですが、拙作 『さかな』の世界観が 『崖の上のポニョ』の物語そのものと通底すると監督が感じられたことに やはり尋常ならざるめぐり合わせを思わずにはいられません。
発売日: 2008年7月17日
レーベル: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
商品番号 : B0018QT94I
価格: 3,000円(税込)