作詞家・詩人覚 和歌子

ケチャップつけた安全剃刀

丸い木漏れ陽 スポットライト
わけあり顔で 石ころを蹴るの
私がいちばん 不幸(キレイ)に見える
はかない景色 探しにきたのよ
舞台仕立ては もう文句ナシでしょ
透きとおるほど やつれた頬を 見せてあげたいくらい
ケチャップつけた安全剃刀 ありったけのこの愛の証
ケチャップつけた安全剃刀 北の国から届けます
なんていい気味
こんなかわいいくしゃみする
私をほっぽりだすなんて
さみしいけれど私は元気 と
長距離電話 コレクトコールで
ずっと好きよと 詰まらせた声
アカンベしていた 受話器のこちら
鏡に映す うそ泣きのつもりが
思いあまって 涙顔はぐちょぐちょ
ケチャップつけた安全剃刀 すまし眼鏡の冷血漢に
ケチャップつけた安全剃刀 北の国から届けます
それでおしまい
もしも私が帰らなくって 青い小包み届くとしても
ケチャップつけた安全剃刀 笑い飛ばすような人
それでおしまい